「関係学」は、関係弁証法を基礎理論とし、その理論即実践活動の発展およびその発展をもたらす諸技法の開発とともに構築されつつある科学大系である。
現状況における理論科学としての特色は、「かかわり」(関係)構造の分析をすすめて、人間の根源的な自己・人・物の接在共存関係状況を究明し、複雑な人間諸現象をその状況の顕在化の過程においてとらえ、関係発展の実践活動を促進する理論的枠組みを提供しているところにある。
松村康平 人間発達に関する関係学的考察 人間文化研究 第1号別冊 1978 P64
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