主 催 日本関係学会・研修委員会
「関係学の理論・技法・実践」
-実践から研究へ、研究から実践へ-講師: 吉川 晴美 氏 (東京福祉大学)
関係学に基づく概念(考え方)と方法は、日頃の実践活動において新たな視点や方法を生み出す豊かな宝庫ではないかと考える。一方、実践の場は複雑で多様である。日々実践しながら研究・実証し、それを実践に活かすということはなかなか大変なことである。
社会に出て私自身の第一歩は、より専門的な配慮が必要な子ども(要助児)との活動であった。何かと戸惑う新米の私を励まし鍛えてくれたのは、関係学の理論と方法、そしてそれを認め、今ここで新しく、面白がってやってみようとする療育スタッフとの集団指導の活動であり、それがまた、私自身の実践研究の原点のひとつとなっている。
本研修会では、実践と研究をどのように結びつけるのか、その基盤にある関係学的方法(関係状況の捉え方、個と集団の相即的発展、チーム指導、など)について、あらためて探求していきたい。
【日本関係学会第39回大会】
(詳細お問合せ先:大会準備委員会 まで)
2017年6月25日(日)午前10時〜午後5時 家政学院大学三番町校舎
研究発表・クリエイティブ・フォーラム 大会テーマ「関係学の理論・技法・実践」
研修委員会は、関係学の普及を目的にして2002年度より大会の前日に関係学研修会を開催している。
現在までの講師とテーマは以下の通りである。
開催回 | 開催月日 | 講師名 | 所属 | テーマ |
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第1回 | 2002年6月15日 | 吉川晴美 | 東京家政学院大学 | 人間関係を学ぶ―関係学の理論と技法― |
第2回 | 2003年6月14日 | 佐藤啓子 | 文教大学 | 人とのかかわりを創る・築く・続ける―起動点の成立と移動から― |
第3回 | 2004年6月19日 | 浅野恵美子 | フリー研究者 | 自然・文化・沖縄から考える人間のこころ |
第4回 | 2005年6月4日 | 武藤安子 | 横浜国立大学 | 事例研究における関係学的理解 |
第5回 | 2006年6月3日 | 畠中徳子 | 立教女学院短期大学 | 21世紀の子育てを考える―今日の家庭教育と関係学 |
第6回 | 2007年6月2日 | 三神静子 | 玩具文化研究所 | 子どものおもちゃの関係学的理解 |
第7回 | 2008年6月14日 | 日吉佳代子 | 宇都宮短期大学 | 教育とは何か〜学生の学ぶ喜びを実現する授業実践 |
第8回 | 2009年6月6日 | 春原由紀 | 武蔵野大学 | DV被害母子への支援の実際 |
第9回 | 2010年6月5日 | 田中佑子 | 諏訪東京理科大学 | 研究方法論と関係学 |
第10回 | 2011年6月5日 | 矢吹芙美子 | 共立女子大学 | 共に育つ発達評価法 |
第11回 | 2012年6月2日 | 武藤安子 | 横浜国立大学名誉教授 | 「かかわり」の科学の探究 |
第12回 | 2013年6月8日 | 土屋明美 | 東京薬科大学・ 日本心理劇協会 | 「即する」関係から「共に育つ」関係へ |
第13回 | 2014年6月7日 | 小野眞理子 | 東京家政学院大学 | 関係を考える「日本語を使う、遊ぶ」 |
第14回 | 2015年6月13日 | 曽根絢子 | 看護心理劇研究会 | 看護臨床における関係学理論の実践 |
第15回 | 2016年6月11日 | 小里國恵 | 日本心理劇協会 | 親支援としての心理劇 |
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